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森をいつまでも守り伝えるために

2021年11月13日
※カモシカコース登山道再整備の為の杭運搬(豪雨災害により2シーズン営業休止していました)

いよいよ、
明日は営業最終日を迎えます。
4月29日のプレオープンより
11月14日まで、
短くとも、五色ケ原の森に
とっては一番長いシーズンでした。
コロナ禍のなかで、
営業自粛や緊急事態宣言、
毎日めまぐるしく
変わるさまざまな状況に、
対応が迫られた
シーズンでもありました。

みなさんもそうだったように、
途中何度も無意味とも思えること
を繰り返している中で、
途方もない虚無感や
無力感にさいなまれてしまった時も
ありました。

それでも世の中は
前をむいて着実に動き出しているような気もします。
案内人の先輩方はそんな困難も
ずっと前から経験済み、
いつもことさ、というくらいに
笑って跳ねのけていました。


そんな中、
11月1日より、
本格的に休業中である
カモシカコースの整備に着手しだしました。

全員が森のガイド、パトロール、
司令塔の中枢である事務局と、
いう立場で、
シーズン中はほとんど人出が足りず、
人を集めることは困難でした。

やらなければならないことが
毎日波のように押し寄せてくる中で、
計画をだんだんと詰めてきました。

まずは市のご協力のもと、
林道の幅確保、拡張、補修に
着手しておりました。


11月1日の作業風景
R2年度の7月豪雨で
流れたコースをみながらも、
使える資材を選びます。




11月2日の作業風景


11月5日の作業風景

11月6日
とてもつもなく
大きな立派な
橋が完成!

カモシカコースで
最も困難であるのは
この傾斜です

倒木や立ち枯れの木を使い、搬出します
傾斜地は
けがのないように
慎重にしなければなりません
とても集中力のいる作業です

カモシカコースは
おおまかに3つの尾根を越えてゆく
滝巡りのコース。
滝があるということは、断崖で渓谷沿いを歩く道ですから
傾斜地がほとんどな訳です。



とてもとても長い橋が完成しました。
翌シーズンに備えて
崩落地もようやく人の入ることのできる
登山道へ生まれ変わろうとしています。

11月7日の作業風景
つづら折りの登山道にします
地形をよくみて、
急登をなるべく避け
どうやったらお客様が歩きやすいかを
常に考えています

11月8日の作業風景

この傾斜角、
カモシカコースの難易度が
伝わってきます。

11月10日の作業風景
雨の降る日も作業は続けています。
もう雪が降ってきてしまう季節です
新人の尾橋さん
積極的に作業班に
参加してくれています
とても体力がある持ち主だそう!

11月11日の作業風景
毎日毎日ほんとに連日の作業です。

朝は霜が降りるくらいの
寒さが近づいてきた五色ケ原の森
作業班は寒さとの戦いでもあります

11月13日の作業風景
ついにカモシカコースも
積雪してしまいました
前日のシラビソコース
ロープ外し班は、
ほんとうに冷え切って帰ってきました。
5センチは積もっていたそうです。
この整備にかかる費用も、
ツアー料金に含まれていると考えると、
高いと感じますか?安いと感じますか?

来シーズンは
皆様にカモシカコースをいち早く
歩いてほしいという
気持ち一貫で、頑張っています。

たくさんのカモシカコース、
滝めぐりのファンの皆様、
もうしばらく待っていてくださいね!

きっと素敵なコースに
なって帰ってきますので、
ぜひぜひ!
楽しみにしていてください!


\2021年度エコツーリズム大賞受賞!/
溶岩台地と水が織りなす豊かな自然の中へ!
専属ガイドがご案内いたします

flowers&plants122022年度 flowers&plants12
deco95/20~10/31開山予定!deco9
emotion20カモシカコース復活予定!emotion20


11月12日
シラビソコース
雪に閉ざされた雄池
  

Posted by 五色ヶ原の森案内人の会 at 18:24Comments(0)

子供たちに伝えたいこと

2020年10月31日

飛騨の山をガイドする者としては、
地元の子供たちに自分たちの住んでいる地域の豊かな自然のすばらしさになんとか気づいてもらいたい、そんな想いを抱いています。

生まれた時から自然が寄り添ってそこにあるのが当たり前である環境で暮らす子供たちですが、自分の住んでいる地域には「なにもない」と感じている子が多いのも事実です。
しかしそれは自由な暮らしができる中での出来事に過ぎず、今年のような外出もままならないコロナ禍の中ではそうした考えに変化があったように思います。
見えないものへの恐怖、不安、どこまでも続く心配。
大人も子供も、世界中のだれもがそんな思いで日々の暮らしに不自由を感じ苦慮しています。

私たち案内人にとっては、このような苦難の中で、
この地域の自然がもたらす恩恵と人への大きな影響力を
別の角度からひしひしと感じるシーズンとなりました。

多くの人が自分の住む地域のなかで、なにかアクションを起こそうと動き出しました。一度ゆっくりと時間ができたら行ってみたかった場所へ、五色ケ原の森に初めて訪れてみたという多くの方がいらっしゃいました。地域の子供たちもそうでした。

<出発の準備をするこどもたち>





<入念な段取りと打ち合わせをするガイドら>



<現地での自然環境学習>



子供たちの質問や疑問は常に新鮮で驚きに満ちています。
自然の中で実際に見て触れて感じて、初めてわかることがあります。
それは家の中でのゲームや本がどんなに秀逸で素晴らしい出来だとしても、習得できないことばかりです。
森が育んだ水、土、風、光、音、匂い、五感に訴えかける
そのリアルな感覚や記憶を忘れずに持ち帰ってほしい。
そしてその忘れられない貴重な体験をつないでいってほしい。

私たち案内人は、子供たちに問いかけます。
「君たちは何にも変えがたい素晴らしい場所に住んでいるんだよ、この地域の山々と森の環境に誇りをもってくれたら嬉しいです。」と。

今年もたくさんの笑顔に逢うことができました。
来年も五色ケ原の森で会いましょうね。
五色ヶ原の森案内人の会事務局 崔



10月31日をもちまして五色ケ原の森は閉山いたします。
今年度もたくさんのご来場ありがとうございました。
https://goshikinomori.com/
  

Posted by 五色ヶ原の森案内人の会 at 09:00Comments(0)